永住権取得のメリットについて

外国人の方が永住権（在留資格「永住者」）を取得すると、就労制限がなくなり身分が安定するなど他の在留資格と比べていろいろなメリットがあります。このため長期的に日本に住み続けたいと考える外国人の方にとっては、永住権を取得することを目標にされている方が多くいらっしゃいます。この記事では永住権を取得することのメリットについて詳しく解説します。

①　在留期限がない

​​「永住者」以外の在留資格は、１年や３年などの在留期限がありますが、永住ビザを取得すると在留期限はありません。つまり、期限のたびに出入国在留管理局へ行って更新手続きをする必要がなくなります。

ただし、注意しないといけない点があります。それは永住者ビザには在留期限はありませんが、在留カードには有効期限（交付から７年）があり、有効期限が切れるまでに在留カードを更新しなければなりません。有効期限が切れる２か月前から更新申請ができます。

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②　就労制限がない

「技術・人文知識・国際業務」ビザや「経営管理」ビザなどの就労ビザは、在留資格で決まっている範囲外の仕事をすることができませんが、永住ビザは就労の制限がありません。日本人と同様にどんな職業に就くこともできます。いわゆるアルバイトや単純労働も可能です。

 

③　身分が安定する

例えば、日本人の配偶者ビザや永住者の配偶者ビザは、相手方の配偶者と離婚したり死別すると在留資格該当性が失われるため在留資格を変更する必要がありますが、永住ビザを取得すると離婚や死別しても在留資格該当性は失われないため身分が安定します。

 

④　家族も永住者ビザや身分系ビザを取得しやすくなる

家族の本体者が永住ビザを取得すると、「家族滞在」ビザで滞在中の家族も永住に必要な年数が短縮されて同時に永住申請しやすくなります。または、「永住者の配偶者」や「定住者」などの活動制限がない在留資格に変更できます。

 

⑤　起業しやすくなる

外国人が起業する場合は、５００万円以上出資して経営管理ビザを取得しなければならないなどハードルが高いですが、永住ビザを取得すると経営管理ビザの取得は不要で出資額の条件もなくなり起業しやすくなります。

 

⑥　銀行融資を受けやすくなる

長期的に日本で生活するために家や車を購入したいと考える人も多いと思います。就労ビザの方はローンの審査が厳しいですが、永住ビザを取得するとローンの審査が通りやすくなり

 

この記事では、外国人の方が永住権を取得することのメリットについて解説しました。

また、永住権と帰化の違いについて知りたい方は、下記の関連記事で詳しく解説していますのでこちらもご覧ください。

このように永住権を取得するといろいろなメリットはありますが、永住権を申請するためには書類準備に多くの時間が必要です。また近年、審査は厳しくなりつつあり、必要資料を提出するだけでなく、適切な理由書の作成と効果的な補足資料の提出が永住権許可の重要なポイントとなります。

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